子どもがスイスにインターンで出発した。かなりたいへんだったので記録しておこう。ポイントはPCR検査とビザである。
予定の便は、成田発、ドバイ乗継ぎ、チューリッヒ行で、成田は22時30分の出発。(あえてエアー会社の名前は書かないがUAEの会社)
見送りに行くと空港は閑散とはしているが、それなりに人はいた。空港チェックインに行くと、いきなりPCR検査の結果証明書を持っているかと聞かれる。スイスにその規定はないと説明したが、乗換え地のドバイでPCRの証明が必要だと言う。子どももスイスは注意深くチェックしていたのだが、途中の国までは調べていない。また、チケットの確認メールにも全然書いてない。説明員によると航空会社のホームページには記載していると言う。いきなりPCRと言われても成田に検査場はない。また検査して96時間以内に出発しないとその証明は無効になるとのことで、検査結果が普通は2、3日かかるので、かなりリスクを背負う必要がある。またビザについて、子どものビザはインターンなのでヤングプロフェッショナル(と言っていた)の資格でのビザで、かつ紙での発券は時間がなくメールに添付されたファイル(空港では印刷していたが)のみで、通常の就労ビザと異なるため、確認はエアー会社の本部で行うし、時間がどれぐらいかかるか分からないと言われた。ビザも苦労してスイス政府と何度もやりとりして入手したものだったので、その信憑性を確認されるとは予想外であった。
いずれにしても、その日の出発は断念。ドバイ経由でPCR検査を受けるか、PCR検査を必要としない乗継ぎ地を探すか、から作戦を立てることとなった。ちょうど同じ22時30分発の飛行機は第2ターミナルでは、カタール航空のドーハ行きがあった。その日は無理だが、翌日以降の選択肢として、ドーハからスイスに行くのか、ドーハはPCR検査を必要とするか、をカウンターで聞くと、ドーハからチューリッヒへの乗継ぎはあり、PCR検査は不要だと言う。であれば、翌日のドーハ行きに乗るのが選択肢として大きく浮上。予約を入れてたらビザの確認もメールで受け付け、事前に審査を始めてくれるという。元の航空会社の説明は曖昧な言い方があったが、カタール航空の応対者は、説明がしっかりしていて、書類のコピーなども23時過ぎまで対応してくれて、たいへん感謝したい。
そのまま空港に残って、ドバイ行きのキャンセルと返金の交渉をやって、カタール航空の翌日のチケットを予約し、ビザを同社の担当者へメールで送った。22時30分が第2ターミナルの最終便で、24時前には出発ロビーは立ち退きをお願いされた。ここまでやって、やむなく帰宅。カタール航空のビザの確認は予想以上に早くて、帰りの車中で確認したとの返信があった。これにて翌日のスイス行きは何とかメドがたった。翌日、子どもには余裕を持たせて22時30分出発だが、18時にはカウンターに行くように話をして、翌日の見送りは家内に任せた。で、翌日はチェックインもパスポートチェックもスムーズに出発できた。
ちなみに、ドバイ経由の可能性も検討した時、PCR検査について、都内のクリニックに相談したら、審査を受けて早ければ当日には陰性証明を出してくれるところを見つけることもできた。ただし費用は英文で書いて4万円かかるとのこと。またドーハでの乗継ぎも滞在時間が24時間を超えるとPCR検査が必要のようだ。
ドバイ行きのチケットの返金がいくら戻ってくるか不明であるが(カウンターまで来たこと、コロナの影響で不可抗力であることを主張)、PCR検査を受ける費用を考えると、思ったほどの損失はなかった。(結果的にはそれなりの出費にはなったが)
しかし乗継ぎ地までコロナ検査が必要かどうか調べておかないといけない、検査結果も96時間しか有効ではない、ビザも一つ一つチェックされる、とはまったくの想定外。皆さんの参考になれば幸いである。